
「ショートとロング、どちらが自分の顔に似合うのか」と迷っているなら、まずは顔周りのシルエットに注目しましょう。ショートが似合うのは、その幅や高さ、髪で隠れずに見える部分が、望む印象を作るときです。ロングの重みや顔周りの毛束のほうが、その印象をうまく作れるなら、ロングが似合います。どちらも同じくらいよく見えるなら、髪の密度、乾いた状態の髪質、眼鏡、スタイリングにかけられる時間を決め手にしましょう。顔型だけでは、カットは選べません。
髪の長さと髪型の形は別です
頭頂部にボリュームのあるピクシーカット、あごの高さで切りそろえたボブ、柔らかな鎖骨丈のカットは、検索によってはいずれも「ショート」に含まれます。同じ顔でも、それぞれ違った見せ方になります。ロングも、幅を出さずに一続きで垂らすことも、レイヤーやカールで横幅を出すこともできます。
そのため、顔型別の一覧だけでは、十分な助言になりません。役立つのは、最も幅が出る位置、毛先が止まる位置、どのパーツが隠れずに見えるかという要素です。分け目、前髪、耳にかけるかどうかによって、後ろの長さを変えずにこれらを変えられます。本当に迷っているのが前髪なら、別の判断として、前髪が顔の比率や日々の習慣に合うかを見極めましょう。
よく引用されるある実験も、ショートとロングのどちらがよいかに決着をつけるものではありません。MeskóとBereczkeiは、2004年のHuman Natureの研究で、6種類のヘアスタイルを組み合わせた女性の顔を比較しました。ミディアムとロングでは魅力度の平均評価が上がりましたが、ショートでは上がりませんでした。より大きく変化したのは、健康そうに見えるかどうかの評価でした。
この結果は、ある研究における集団の評価を示したものです。あなたの髪の密度、髪質、眼鏡、手入れの負担、好みの見た目を検証したわけではありません。髪によって顔の受け取られ方が変わることは示しています。ただし、すべての女性にロングが似合うと証明したものではなく、男性について信頼できることを述べたものでもありません。
髪のシルエットでどんな印象を作りたいかを決める
顔型に名前をつける前に、鏡で正面から見てみましょう。見えている輪郭が縦長に感じられるか、コンパクトか、角張っているか、柔らかいかを確認します。そのうえで、その特徴を髪型にも反映させるか、反対の要素でバランスを取るかを決めます。どちらかがより正しいわけではありません。
| 気になる点 | 試したいショートの方向性 | 試したいロングの方向性 | 迷ったときの決め手 |
|---|---|---|---|
| 顔が横幅よりも縦に長く見える | サイドにふくらみのある、あごから鎖骨までの長さのカット | サイドを平坦にせず、頬やあごの位置にレイヤーを入れた長めの髪型 | 横幅を出したい位置に幅を保てるほうを選ぶ |
| 顔が横に広い、またはコンパクトに見える | サイドをタイトにする、頭頂部に少し高さを出す、またはあごより下の長さにする | 頬の高さで横幅をあまり増やさず、あごより下に動きをつける | 最も幅が出る部分がどこに来るかを確認する |
| あごのラインや頬骨を見せたい | その部位に毛先を重ねず、見えるようにする | 髪を後ろにかけるか、顔周りの毛束の始まりをその部位からずらす | 見せることと柔らかさを加えることの、どちらが目的かを決める |
| 額によってバランスが変わる | 後ろの長さを判断する前に、分け目と前髪を試す | 同じように試す。毛先を長くしても、気に入らない前髪は補えない | 両方とも同じ分け目で比較する |
| 毎日眼鏡をかける | こめかみや眼鏡のつるが見える状態を確認する | 顔周りの毛束が、つるの上や後ろにすっきり収まるかを確認する | どの比較でも、普段のフレームを使う |
よくある間違いは、あごの位置を毛先の終点として避けるべき場所だと考えることです。毛先が最も幅のある部分に重なると、そこに視線が集まることがあります。それがまさに望む効果かもしれません。そうでなければ、裾のラインをその位置より上か下に動かしましょう。数センチメートルの違いが、「ショート」や「ロング」という呼び方より重要なこともあります。
密度や髪質に合わない計画は見直す
顔型からは、予定しているシルエットを支えるだけの髪があるかどうかは分かりません。Robbinsらは、2012年のBritish Journal of Dermatologyの研究で、白人女性1,414人の髪の密度と毛幹の直径を測定しました。密度だけ、あるいは毛幹の直径だけでは、両方を組み合わせた指標ほど、見た目の毛量をうまく説明できませんでした。これはカットの試験ではなく、加齢に関する研究でしたが、この違いは美容室でも重要です。
毛が細いことと、密度が低いことは別の問題です。密度が低い場合、長い髪に多くのレイヤーを入れると、毛先がまばらに見えることがあります。長さを短くして裾のラインに厚みを持たせると、見た目の重みを集中させられます。これが決め手になるなら、薄い髪を豊かに見せるカットのガイドで、選択肢を比べてみましょう。
密度の高い髪は長いシルエットを支えられますが、ショートにするとサイドにボリュームが出すぎることもあります。カールのある髪は、重みが減ると外側に弾むように広がることがあります。長いカールは、自重でより下に落ちることがあります。「カーリーヘア」のような大まかな分類より、乾いたときに自分の髪がどんな形になるかが重要です。
Lasisiらは、2021年のScientific Reportsの研究で、アフリカ系とヨーロッパ系の両方を祖先に持つ140人の髪の曲率を測定しました。本人が申告したストレート、ウェーブ、カールという分類は、測定した曲率と一貫して対応していませんでした。カットするときは、自分の髪が乾くとどうなるかを美容師に見せましょう。乾燥による縮みで裾の位置が変わりそうなら、濡れた状態と乾いた状態のどちらで切るカールヘアのカットが、自分の髪に合うかを判断しましょう。

年齢で髪の長さは決まりません
ある年齢に達するとロングが顔に似合わなくなる、ということはありません。年齢によって、カットする髪そのものが変わることはありますが、それは別の問題です。Robbinsの研究では、髪の密度は最も若いグループで最も高く、年齢とともに低下しました。毛幹の直径は40代前半から半ばまで増え、その後は減りました。対象は白人女性だけだったため、こうした変化の傾向がすべての人に当てはまるわけではありません。
年齢によるルールではなく、今の髪の密度、生え際、状態を基準にしましょう。毛先が透けるようになってきたなら、長さを残すことで、望んでいる厚みのあるシルエットが失われるかもしれません。髪の密度が保たれていて、ロングを楽しんでいるなら、年齢を理由に切る必要はありません。フレッシュな印象にしたいなら、短いほど若く見えると決めつけず、老けた印象を変える髪型のポイントに注目しましょう。
決める前に眼鏡をかける
眼鏡は、眉からこめかみにかけて、もうひとつの輪郭を加えます。色の濃いフレームや幅の広いフレームは、細いフレームより見た目の存在感があります。そこから誰にでも当てはまる組み合わせのルールが生まれるわけではありませんが、判断すべき見た目は変わります。
ショートでは、耳、こめかみ、眼鏡のつるがより見える状態を気に入るか考えましょう。ロングでは、顔周りの毛束が蝶番に引っかかったり、レンズの周りで分かれたりしないかを確認します。最もよく使うフレームをかけて、両方を試しましょう。2本の眼鏡を使い分けているなら、どちらでも試してください。

カメラの写りに判断を左右されず、両方の長さを試す
スマートフォンを顔に近づけた自撮りでは、判断したい顔の形がゆがんで写ることがあります。Třebickýらは、2016年のPLOS ONEの研究で、45人の成人を3種類の焦点距離で撮影しました。レンズの設定によって、測定された顔の形も、369人の閲覧者による評価も変わりました。プレビューの比較が役立つのは、元の写真を同じにした場合だけです。
- むらのない光の下で、自然な無表情のまま、カメラを顔から離して撮った正面写真を使います。近距離で顔を画面いっぱいに写すのではなく、撮影後にトリミングしましょう。
- 最初は髪色、分け目、前髪を変えません。外側のシルエットと毛先の位置だけを比較します。
- 同じ写真から、短めと長めの画像をそれぞれ作ります。きれいに仕上げたロングの画像と、何気なく撮ったショートの自撮りを比べないようにしましょう。
- 確認するのは4つです。どのパーツが強調されるか、ボリュームが現実的か、眼鏡と合うか、毎日のスタイリングが無理なくできるかを見ます。
2つの方向性が決まったら、自分の写真でヘアスタイルの候補をプレビューできます。生成された髪質、密度、髪の落ち方は、おおよその目安として捉えましょう。プレビューでは、顔を囲む見た目を試せます。ただし、実際の髪がカット後にどう動くかまでは予測できません。
具体例:決めたことを美容室で伝える要望にまとめる
顔がやや縦長に見え、幅の広い眼鏡をかけていて、ウェーブのある髪の毛先が細いとします。胸までの長さでは、サイドの幅が狭く見えます。あご丈のボブなら望む横幅が出ますが、顔周りの毛束が眼鏡のつるにぶつかります。役立つ答えは、抽象的な「ロング」や「ショート」ではありません。サイドにふくらみがあり、裾のラインに厚みが見える鎖骨丈のカットです。
要望は、例えばこう伝えられます。「髪の重みを落としすぎずに、頬の下のあたりでシルエットの横幅を出したいです。普段は自然乾燥です。切る前に、鎖骨の位置でどこに毛先が来るかを見せてください。顔周りの毛束が眼鏡にかからないようにして、ウェーブが戻った状態で形を確認してください。」こう伝えると、美容師が具体的に対応できる条件が明確になります。顔型の名前だけでは、そこまで伝わりません。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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