
顔型は男性と女性で違うのでしょうか。平均的には、成人男性と成人女性の顔は、大きさや立体的な比率の一部に違いがあります。だからといって、卵型、丸型、四角型、ハート型、ダイヤモンド型、三角型、面長型に、それぞれ男性版と女性版があるわけではありません。誰でも同じ顔型の基準を使いましょう。そのうえで、自分の輪郭と求める効果に合わせて、髪型、メガネ、眉、ひげを選びます。
平均的な違いがあっても、顔型の分類は男女で分かれません
研究者は通常、顔の形態を、きれいに分かれた7つの分類ではなく、連続的な測定値として調べます。額、目、頬、鼻、唇、顎にわたって点の位置を記録します。2つの集団に属する多くの人の特徴が重なっていても、集団の平均値の間に統計的な差が存在することはあります。
Matthewsらは、2023年のJournal of Anatomyで、成人2,446人の3D画像を分析しました。調べた顔の63領域すべてで、男性の顔は平均的に大きいという結果でした。形の違いもすべての領域に見られ、上唇と額の周辺では差がより強く表れていました。対象者は比較的近い世代にヨーロッパ系の祖先を持ち、平均年齢は27.8歳だったため、あらゆる集団や年齢に当てはめることはできません。
Tanikawaらは、2021年のScientific Reportsで、トルコ人と日本人の成人272人を比較しました。男女間の平均的な違いが4つ、両方の集団で見られました。ただし、各集団内の男女差よりも、2つの集団間の差のほうが大きいという結果でした。どちらの研究も、顔を丸型、卵型、四角型に分類していません。結果が示しているのは集団の平均であり、男性用と女性用に分かれた顔型の分類体系ではありません。
そのため、一般化された「男性の顔」や「女性の顔」のテンプレートでは、年齢、集団、個人による違いが見えなくなります。データセットの特徴を表すことはできても、ある人にどの顔型が当てはまるかはわかりません。これらの研究は、性自認やスタイリングの好みも検証していません。
男性も女性も、同じ方法で顔型を判断しましょう
顔型の分類は、自分の顔の各部分を互いに比べて決めるものです。自分の顎を平均的な男性の顎と比べたり、額を平均的な女性の額と比べたりするものではありません。まず、見た目でわかる4つの関係を確認します。
- 顔の縦幅は横幅より明らかに長いですか。
- 額、頬骨、顎のうち、最も幅が広いのはどこですか。
- 顎のラインは丸みがありますか、直線的ですか、角張っていますか、それとも先に向かって細くなっていますか。
- 顎先は幅が広いですか、柔らかな丸みがありますか、それとも細く尖っていますか。
これらの問いは、どの成人にも使えます。顔の縦幅と横幅が近く、顎の幅が広く角張っていれば、四角型に見えることがあります。顔の縦幅が長く、顎が緩やかに細くなっていれば、卵型に見えることがあります。境界にある顔には、2つの分類が当てはまる場合もあります。もとになる測定値は連続しているため、これは普通のことです。
顔の外側の輪郭と、パーツの間隔を混同しないでください。目と目の距離、鼻の長さ、顔を縦に3分割したときのバランスは、顔の比率を表しますが、顔型の分類が変わるとは限りません。顔型と顔の比率を分けて考えるためのガイドでは、それぞれの問いにどの測定値が役立つかを説明しています。

顔型の分類を比べる前に、自然な状態の写真を使いましょう
近距離の自撮りでは、男女別の顔型チャートの違いが、実際より大きく見えることがあります。Třebickýらは、2016年のPLOS ONEの研究で、成人45人を3種類の焦点距離で撮影しました。カメラの設定や配置によって、幅と高さの比率の測定値や、画像に写る顔型が変わりました。この研究では焦点距離とともに撮影距離も変えているため、すべての変化がレンズだけによって生じたとは証明していません。
比較に役立つ写真を撮るには、むらのない光のもとで正面を向きます。カメラを水平に保ち、手持ちの自撮りよりも遠くに置いて撮影し、その後でトリミングします。髪がこめかみや顎にかからないようにします。表情は自然に保ちます。ひげを豊かに生やしている場合は、見えているひげの輪郭と、その下にあると考えられる顎のラインを分けて判断してください。
一定の基準に沿った別の見立てが欲しい場合は、鮮明な写真で見える顔型の手がかりを比較してみてください。結果は、その画像に写った二次元の特徴を推定したものです。頭蓋骨の形を復元したり、隠れている顎のラインを見たり、境界にある顔を客観的に1つの分類へ確定したりすることはできません。
顔型の分類で、身だしなみの選び方はどう変わるのでしょうか
顔型の分類が役立つのは、それによって選択が変わるときだけです。男女別のガイドでは、紹介される製品やスタイルが違うことがよくありますが、見た目で調整することは同じです。幅、高さ、柔らかさ、輪郭の明瞭さを、どこに加えるかを決めます。
上記の研究は、髪型、メガネのフレーム、眉、ひげを検証していません。この表は編集上の判断を助けるためのものであり、検証済みの魅力度のルールではありません。
| 選ぶもの | 顔型が判断の助けになること | それ以上に重要なこと | よくある間違い |
|---|---|---|---|
| 髪型 | 高さやサイドのボリュームを加えると、輪郭のどの部分が変わるか | 髪の密度、髪質、生え際、生え方、手入れ | 自分の髪では形を保てないのに、顔型に合うとされる髪型を選ぶこと |
| メガネ | フレームが、見えている角張りと同じ形になるか、対照的な形になるか | ブリッジのフィット感、レンズの位置、テンプルの幅、かけ心地 | 形の対比を求めて、フィット感を無視して買うこと |
| 眉 | 直線寄りのラインやアーチ寄りのラインが、顔のラインと同じ流れになるか | 自然な生え方、眉骨、目の位置、もともとある眉毛の量 | チャートにある眉を、自分の顔のつくりに無理に当てはめること |
| ひげ | 見た目の幅や長さ、輪郭のシャープさを、ひげでどこに加えられるか | 生えている範囲、密度、毛のうねり、肌に不快感が出ないか、手入れ | ひげの輪郭を、ひげのない状態の顎のラインとして扱うこと |
メガネは、まずフィット感で候補を絞ります。ブリッジとテンプルのフィット感を確認してからフレームの形を選ぶためのガイドで、その順序を説明しています。ひげについては、見えている輪郭に合わせたひげの配置ガイドを使い、その後で、自分の生え方では実現できないスタイルを候補から外します。

具体例:同じ顔型でも、役立つ仕上がりは2つあります
額と顎のどちらよりも頬骨の幅が広い、2人の成人を想像してください。どちらも顎先が細く、顔の縦幅が横幅より長いとします。男性用のチャートでも女性用のチャートでも、同じ候補にたどり着くはずです。ダイヤモンド型で、卵型の特徴も少し重なるかもしれません。
Aさんは、頬骨をあまり目立たせたくないと考えています。額や顎の近くに髪のボリュームを出し、こめかみの位置が最も張り出さないフレームを試せます。Bさんは、角張った輪郭を気に入っています。サイドをすっきりさせ、同じように角張ったフレームを選べます。どちらの選択も、性別から決まるものではありません。同じ観察結果としての顔型と、2つの異なる目標から決まります。
制約にも目を向ける必要があります。Aさんの最初の案は髪質のために実現できず、Bさんの案はフレームのフィット感のために実現できないかもしれません。顔型は選択肢を絞りますが、最適なものを決めるわけではありません。
男女別チャートの落とし穴を避ける、実用的な手順
- 撮影距離を管理した、自然な表情の写真1枚をもとに、輪郭を言葉で説明します。
- 測定値が分類の境界に近ければ、2つの候補を残します。
- バランスを整える、コントラストを強める、特徴を際立たせるなど、求める効果を言葉にします。
- その目標を、フレームや髪型など、1つの選択に当てはめます。
- フィット感、髪の性質、ひげの生える範囲、手入れを確認してから決めます。
男女別のスタイル集は、自分に関係のある例を見るために使いましょう。顔のつくりのルールが男女で違うと考えるためのものではありません。役に立つのは、そのスタイルが「男性向け」「女性向け」のどちらに載っているかという問いではありません。自分の顔と髪で、求める効果を生むかどうかです。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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