
面長・縦長の顔の女性におすすめなのは、頬やあごの近くに見た目の横幅を作るヘアカットです。縦に長く続くラインを途中で区切る効果もあります。まずは鎖骨丈のロブ、あごから肩までの長さのボブ、ソフトシャグ、サイドにボリュームを出すカーリーヘアのカットから検討してください。顔の縦の長さを目立ちにくくしたいなら、カーテンバングや額全体を覆う前髪を加えましょう。ロングヘアのままでもかまいません。サイドを平らなワンレングスにする代わりに、顔まわりのレイヤーや丸み、ウェーブを取り入れてください。
まず「縦長」が何を指すかを確認しましょう
縦長の顔は、一般に横幅より縦の長さがはっきり目立ちます。額、頬骨、あごの幅は、比較的近いことが多いです。下に向かってより細くなり、卵型と縦長の中間に当たる顔もあります。分類に無理に当てはめないでください。
Valladares、Lopez-Valdes、Farreraは、2025年のForensic Science Internationalで、メキシコ人の顔973例を使い、法医学用の顔型分類システムを検証しました。16人の評価者が60例の顔を2回分類しました。評価者内の平均カッパ係数は0.203、評価者間のカッパ係数は0.112でした。いずれも一致度の低さを示しています。
このシステムは美容室向けのガイドではないため、どのヘアカットが似合うかを証明するものではありません。ただし、顔型の分類には境界が曖昧だという限界があることを示しています。「縦長」は、スタイリングの方向性を簡潔に伝える言葉として使い、絶対的な判定として受け止めないでください。縦の長さが目立つのが好きなら、その特徴を強調しましょう。バランスを取りたいなら、横方向へ視線が向かう部分を増やしてください。
面長・縦長の顔の女性におすすめのヘアカット
有力な選択肢は、顔の上や下だけでなく、顔の横にフォルムを作るカットです。この表では、見た目の狙いと、それに伴う注意点を紹介します。
| カット | 見た目の変化 | 向いている条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 鎖骨丈のロブ | 毛先が横方向の区切りを作り、緩い丸みがあごの近くに横幅を加えます。 | 髪が細めから普通の太さで、ストレートかウェーブの場合。 | レイヤーを入れた毛先が薄く見える場合は、裾のラインをしっかり残してください。 |
| あごから肩までの長さのボブ | 顔よりずっと下まで伸ばす代わりに、顔の下部の横にボリュームを作ります。 | 短めにしつつ、スタイリングの細かな条件がすべて目立つ形は避けたい場合。 | ボリュームを抑えて耳にかけると、このカットで狙った横幅が失われます。 |
| カーテンバングを合わせたミディアムレイヤー | 分けた前髪が額の縦の長さを区切り、頬へ視線を導きます。 | 柔らかな印象と、伸ばしかけの扱いやすさを求める場合。 | 頭頂部のレイヤーを短くすると、サイドのボリュームではなく高さが出ることがあります。 |
| フルバングまたはボトルネックバングを合わせた肩丈のカット | はっきりした横のラインが額をより広く覆い、顔の見える部分を縦に短く見せます。 | 前側に十分な毛量があり、定期的に整える手間を受け入れられる場合。 | 生えぐせや湿気、メガネで、前髪の収まる位置が変わることがあります。 |
| ソフトシャグ | 頬の高さのレイヤーが外向きの動きを作り、まっすぐなシルエットを途中で区切ります。 | 髪の太さが普通から太めで、ウェーブやカールがある場合。 | 短いレイヤーが多すぎると、毛先が薄くなったり、頭頂部に高さが出すぎたりすることがあります。 |
| カールや細かい縮れを生かした丸みのあるカット | 自然なシルエットで、こめかみや頬、あごの高さに横幅を保てます。 | 髪を伸ばしてストレートにするより、自分のカールの形を生かしたい場合。 | 乾いた状態の形を美容師と確認し合ってください。乾燥による縮みで、仕上がりの長さが変わります。 |
| 顔まわりに動きをつけたロングレイヤー | 頬骨やあごの近くの動きが、細いカーテンのように垂れる髪のラインを区切ります。 | 長さを保ちたい場合。 | サイドがとても長く平らだと、やはり視線が下へ向かうことがあります。 |
| ビクシーまたは動きのあるピクシーカット | 耳の高さのフォルムと斜めに流す前髪が、横方向の動きを加えます。 | 短い髪が好きで、毎日の簡単なセットが苦にならない場合。 | 前髪を高く立ち上げると、縦の長さがより目立ちます。 |
毛量と髪質で最適なカットを選びましょう
顔型で候補を絞りましょう。カットを決める基準は、髪の動きやまとまり方です。
Finkらは、2016年のFrontiers in Psychologyで、コンピューターで描画した女性の髪を使って検証しました。実験の1つでは、若い女性90人が、密度を4段階に変えた髪の画像を評価しました。髪の密度によって、年齢、健康状態、魅力の評価が変わりました。画像は仮想の後ろ姿なので、これは面長に合うヘアカットの試験ではありません。それでも、顔だけで決めるルールが不十分な理由は示しています。
- 髪が細い場合や毛量が少ない場合は、ブラントボブやロブにし、内側のレイヤーを控えると、見た目のボリュームを保ちやすくなります。重めの前髪には、前側の髪を使います。その分、サイドが薄くなることがあります。ボリューム感を優先するなら、毛量の少ない髪を多く見せるカットを比べてみてください。
- 太いストレートヘアなら、フルバングや厚みのあるボブ、長めの顔まわりレイヤーを作れます。どの部分の毛量を減らすのか確認してください。内側をすきすぎると、次の来店までにフォルムが崩れることがあります。
- ウェーブヘアには、ウェーブが最も外に広がる部分が頬やあごの近くに来るシャグ、レイヤー入りロブ、肩丈のカットが合います。普段の乾かし方に合わせて切ってもらってください。
- カールのある髪や細かく縮れた髪は、もともとサイドにボリュームが出ます。その横幅をどこに置くかを決め、乾いたときの縮みも考慮してください。頭頂部に高さを出すかどうかは自由で、決まりではありません。
毛量が急に変わった場合や、抜け毛が出始めた場合は、カットで目立たなくすることはできても、原因まではわかりません。
前髪は役立ちますが、必須ではありません
フルバングは、横方向の区切りを最もはっきり作ります。カーテンバングやボトルネックバングは額の見える部分を多く残せて、伸ばしかけも比較的扱いやすくなります。斜めに流す前髪なら、センターで分けずに斜めのラインを加えられます。
こまめに整えたり、毎日セットし直したりするのが嫌なら、前髪は作らなくてもかまいません。強い生えぐせや前側の毛量の少なさも、仕上がりに影響します。切る前に前髪を作るか決めるためのガイドで、こうした条件を確認してください。
メガネも顔の上部の同じ場所に重なります。美容室には普段のフレームをかけて行ってください。フレームの縁に当たるかがわかる程度まで乾かしてから、前髪を切ってもらいましょう。太いフレームには軽めの前髪や分けた前髪が合うことがあります。細いフレームなら、くっきりした前髪のラインを生かす余地が広がります。これは好みの目安で、決まった公式ではありません。
年齢だけで、前髪やロングヘア、ベリーショートを選択肢から外す必要はありません。今の毛量や髪質、首をどの程度覆いたいか、セットに使える時間のほうが、よい判断基準になります。普段の朝に自分で再現できるカットを選んでください。

ヘアスタイルだけを切り離さず、全体のシルエットを確認しましょう
髪と顔は、一緒に見られます。Saegusa、Intoy、Shimojoは、2015年のFrontiers in Psychologyに掲載された2つの小規模な画像実験で、これを示しました。顔と髪を別々に見せた場合と、組み合わせて見せた場合とで、評価が変わりました。この研究で使われたのは人工的に作った顔と限られた種類のヘアスタイルで、美容室の利用者ではありません。役立つ示唆は限定的です。カット単体ではなく、顔との組み合わせで判断してください。
写真も判断を誤らせることがあります。Třebickýらは、成人45人を3種類の焦点距離で撮影し、369人に評価してもらいました。2016年のPLOS ONEの研究では、焦点距離によって、写真に写る顔型に測定可能な変化が見られました。近距離の広角自撮り写真は、カットを選ぶ基準には向きません。
- 背面カメラを目の高さに合わせてください。腕を伸ばした距離から画面いっぱいに写すのではなく、離れて撮影し、後からトリミングしてください。
- 頭をまっすぐに保ち、表情を作らず、光が均一に当たるようにしてください。普段のメガネをかけてください。
- 同じ写真でスタイルを比べてください。前髪、サイドの幅、頭頂部の高さ、長さを分けて確認します。
こうした比較の条件をそろえるには、ヘアスタイル試着用の写真の撮り方が役立ちます。次に、自分の写真で複数のヘアカットの全体シルエットを試してから、オーダー内容を1つに絞ってください。プレビューは見た目を推定するものです。カールの縮み、髪の動き、密度、伸びたときの変化までは予測できません。
顔型のラベルではなく、具体的なオーダーを持っていきましょう
「顔を短く見せたい」だけでは、解釈の幅が広すぎます。長さ、前髪、レイヤーを入れ始める位置、出したいボリュームを具体的に伝えてください。普段の乾かし方も伝えましょう。
美容室でのオーダー例
「髪が細いので、裾のラインをしっかり残した鎖骨丈のロブにしたいです。頬骨からあごにかけて、顔まわりに軽いレイヤーを入れてください。ただし、頭頂部の短いレイヤーは入れないでください。前髪はメガネに当たらず、後ろにピンで留められるカーテンバングにしたいです。自然乾燥したときに、一番幅が出る部分がどこになるか見せてください。」
長さの参考画像と前髪の参考画像を、それぞれ1枚ずつ持っていきましょう。避けたいスタイルの画像も1枚見せてください。美容室でのオーダーガイドを使うと、参考画像を明確なカットの指示に変えられます。
避けたい3つの失敗
- カットではなくモデルをまねること。モデルの毛量、髪質、生え際、セット方法が自分と同じか確認してください。
- 場所を指定せずに「ボリュームがほしい」と伝えること。サイドのボリュームはシルエットを横に広げ、頭頂部のボリュームは縦に長く見せることがあります。
- バランスを取ることを義務だと考えること。どんな顔型も直す必要はありません。すっきりまとまったロングヘアや、頭頂部に高さのあるベリーショートが好きなら、そのスタイルを続けてください。
2つの候補が同じくらいよく見えるなら、普段の洗髪と乾かし方でも形を保てるほうを選んでください。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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