
ヘアカットに顔型は関係するのでしょうか。関係はありますが、顔型は目指す見た目を決めるためのもので、髪型そのものを決めるものではありません。顔型を見ると、髪でどこに高さや幅、柔らかさ、くっきりしたラインを加えられるかがわかります。髪の密度、1本の太さ、質感、生え際、スタイリングにかけられる時間によって、その形を実現できるかが決まります。メガネや現在の髪の変化も、同じくらい重要になることがあります。
次の順番で考えましょう。髪本来の性質と密度で、できることの限界が決まります。手入れにかけられる手間で、実用面の限界が決まります。顔型をもとにボリュームを置く位置を考えます。同じくらい合う候補が残ったら、好みで決めます。
顔型はシルエットを考える手がかりで、髪型の対応表ではありません
髪は、額、こめかみ、頬、顎を囲む輪郭を変えます。頭頂部に高さを出すと、顔と髪を合わせた輪郭が縦長に見えることがあります。サイドにボリュームを出すと、横幅が広がります。前髪を作ると、見える額の面積が減ります。
これらは形による見え方の変化で、美しさのルールではありません。丸顔を縦長に見せる必要はありません。角張った顎を柔らかく見せる必要もありません。自分の特徴を強調したいのか、バランスを取りたいのか、そのままにしたいのかを決めましょう。
Finkらは、2016年のFrontiers in Psychology掲載研究で、コンピューターで描画した髪を使って実験しました。そのうちの1つの実験では、17歳から28歳の女性90人が、5色で示した8種類の髪型を評価しました。髪型は色よりも、見た目の年齢、健康的な印象、魅力の評価に大きく影響しました。
この結果は、髪型が見た目の印象を変えることを示しています。顔型ごとに決まったカットがあると証明したわけではありません。この研究では仮想的な髪を使い、評価者は若い女性でした。顔型と髪型の相性を調べるテストは行っていません。
自分の顔型の分類がはっきりしない場合は、目で確認できる比率と明確な目標を頼りにしましょう。1つの顔型の分類ですべてを決めず、自撮り写真からヘアカットのバランスを確認できます。
顔型から考えた計画より、髪の性質が優先されることもあります
カットは、実際に頭皮から生えている髪に合っていなければなりません。De la Mettrieらは、2007年のHuman Biologyの研究で、18か国の1,442人の髪を測定しました。湾曲の直径、カール指数、ウェーブの数を使い、髪の形を8つのグループに分類しました。
ここから得られるのは、髪型選びに役立つ教訓です。髪の質感には、測定できる形の特徴があります。大まかな属性による分類では、その特徴を十分に表せません。ストレートに伸ばした髪や、水をたっぷり含んだ髪ではなく、普段の乾いた状態で判断しましょう。どこが広がり、どこが平らに収まり、どこが跳ね上がり、どこで毛先が分かれるかを確認します。
髪の密度と1本の太さは別です。髪が細くても密度が高い場合があり、太くても密度が低い場合があります。こうした組み合わせによって、できる輪郭や入れられるレイヤーの量は変わります。
Buontempoらは、2023年にJournal of the American Academy of Dermatologyで系統的レビューを発表しました。基準となる髪の密度の数値は、頭皮の部位、対象集団、測定方法によって異なると報告しています。正面の写真だけでは、毛包の数を数えたり、頭皮のすべての部位を確認したりすることはできません。
頭頂部、こめかみ、サイド、毛先のラインを、それぞれ分けて確認するよう美容師に頼みましょう。すでに毛先が薄く見えるなら、顔まわりにレイヤーを入れるより、重さを残すほうが大切かもしれません。髪の密度が高く、望まない横への広がりが出る場合は、内側の毛量を慎重に減らすほうが、目指すシルエットに合うことがあります。
カールのある髪や細かく縮れた髪では、もう1つ確認が必要です。乾いたときに、それぞれの部分がどこに収まるかです。カールのパターンと乾いたときの形からヘアカットを選ぶガイドで、その判断について詳しく説明しています。

年齢とメガネで、カットに求める条件は変わります
髪型を決めるのは年齢ではありません。今の髪の状態です。
TurnerとBhogalによる2016年のSKINmedのレビューでは、加齢に伴って髪の太さと密度が徐々に減少することが説明されています。これは集団としての傾向であり、何歳までという期限でも、すべての人に当てはまる決まりでもありません。以前と同じカットをする前に、今の髪を参考写真と比べましょう。
こめかみや毛先のラインに変化があれば、そのことを伝えましょう。参考写真の髪型のどの部分が、今の自分より高い密度を前提にしているのかを尋ねます。「年齢にふさわしい髪型」を頼むより、役に立つ質問です。
メガネは、眉やこめかみの近くにもう1つ輪郭を加えます。カウンセリングでは、普段のフレームをかけましょう。前髪が上のリムに重なるか、サイドの髪がヒンジに引っかかるかを確認します。髪が最も横に広がる部分とフレームの位置関係も確認しましょう。
これらは収まり具合の確認で、決まったスタイルのルールではありません。フレームが見た目に大きく影響する場合は、前髪や顔まわりの髪を決める前に、メガネの種類やフレームの位置に応じたヘアカットの確認ポイントを使いましょう。
6つの要素で考えるヘアカット選びの表
| 確認すること | 影響すること | 役立つリクエスト | よくある間違い |
|---|---|---|---|
| 顔の輪郭と、特徴をどう見せたいか | 高さ、幅、顔まわりの髪を配置する位置 | 「顎のラインは見せたまま、こめかみに幅を足さないでください。」 | 自分が気に入っている特徴を「直そう」とすること |
| 生え際と髪が生える方向 | 分け目、前髪、短く切る部分 | 「生えぐせのある部分で、この前髪がどこで分かれるか見せてください。」 | 静止画だけを見て前髪を決めること |
| 髪の密度と1本の太さ | 毛先のラインの厚みと、レイヤーを入れる深さ | 「毛先が薄く見える部分は、重さを残してください。」 | 「髪が細い」と「毛量が少ない」を同じ意味で使うこと |
| 乾いたときの自然な髪の状態 | 仕上がりの長さと、ボリュームを置く位置 | 「普段の乾いた状態に合わせて、一番短いレイヤーを考えてください。」 | 濡れた状態だけでカットを判断すること |
| メガネと、現在の髪の変化 | 前髪とフレームの間隔、サイドのボリューム | 「この部分の髪が、フレームのヒンジにかからないようにしてください。」 | 参考写真を撮るたびにメガネを外すこと |
| 毎日のスタイリングにかけられる時間 | 美容室での仕上がりを再現できるか | 「使える時間は10分で、ストレートアイロンは使いません。」 | 毎日熱を使ってスタイリングすることが前提のカットに同意すること |

説明のための例:条件の食い違いを解消する美容室への伝え方
説明のための例です。46歳の読者は、柔らかさのある四角型と卵型の中間の輪郭で、長方形のメガネをかけています。髪にはウェーブがあり、頭頂部の密度は中程度で、こめかみはそれより少なめです。髪にかける時間は10分で、熱を使う道具は避けています。
この読者は顎のラインを見せたままにして、こめかみの幅をこれ以上増やしたくないと考えています。実現しやすいのは、鎖骨までの長さにして、下側の毛先のラインに重さを残す形です。長いレイヤーは、頬骨より下から入れられます。顔まわりの髪は、メガネのヒンジにかからないようにします。
美容室では、次のように伝えます。「こめかみは頭頂部より毛量が少ないので、アウトラインには厚みを残してください。頬骨の横にボリュームを出すのではなく、その下に動きをつけたいです。切る前に、一番短いレイヤーが乾いた状態でどうなるか見せてください。アイロンなしでもまとまる仕上がりにしたいです。」
この伝え方なら、顔が四角型か卵型かを証明する必要はありません。目指す見た目、髪の状態による制約、手入れにかけられる時間を示しています。
シルエットをプレビューし、実際に作れるか確認しましょう
写真でのプレビューは、大まかな選択肢を比べるのに役立ちます。額を出すか前髪を作るか、輪郭を短くするか長くするか、センター分けか横分けか、頭頂部に高さを出すかサイドに幅を出すかです。生え際と普段のメガネが写った、正面から均一な光で撮った写真から始めましょう。髪型を正確にプレビューするための写真の撮り方のガイドでは、傾いた角度や、生え際が隠れた写真を避ける方法を説明しています。
まだ方向性を絞る必要があるなら、自分の写真で髪型の方向性を確認できます。結果は、シルエットの試作として見ましょう。髪1本の太さを手で確かめたり、密度を測ったり、カールの正確な動きを予測したり、普段のスタイリング方法を試したりすることはできません。
気に入った画像と、選ばなかった画像を1枚ずつ美容室に持っていきましょう。どこがどう違うのか、具体的に説明します。そのうえで、気に入った輪郭が、普段の洗髪と乾かし方でも保てるか尋ねましょう。そうすれば、見た目のアイデアを、自分の髪で実現できるカットにできます。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
プロフィールと全記事を見る →





