
メガネに合う髪型は、つるに髪が重ならず、前髪が上のリムにぶつからず、髪の密度や質感にも合うものです。有力な候補には、動きのあるクロップ、テーパーを入れたショート、あご丈のボブ、鎖骨丈のロブ、カーリーシャグ、ロングレイヤーがあります。誰にでも最適な髪型があるわけではありません。顔型による決まりきったルールより、フレームの大きさ、毎日のセットにかけられる手間、自然な状態で髪が収まる位置が大切です。
メガネをかける人に合う髪型を順位づけした比較対照研究はありません。参考になる研究の範囲は、もっと限られています。Leder、Forster、Gergerは、2011年のSwiss Journal of Psychology掲載論文で4つの実験を行いました。メガネは見る人の視線を目元に集め、リムレスフレームは顔の特徴を目立ちにくくすることがわかりました。この結果は、目元が混み合わないように整えるという実用的な方針を裏づけます。どの髪型にも普遍的な似合わせ効果があると証明したわけではありません。
Saegusa、Intoy、Shimojoは、2015年のFrontiers in Psychology掲載論文のある実験で、成人31人を対象に調べました。髪を無視して顔だけを評価するよう伝えても、髪によって顔の評価が変わりました。実験には人工的に作成した若い女性の顔を使っているため、この結果で自分の髪型を選ぶことはできません。ただし、フレームと髪を別々に評価すると、組み合わせたときの輪郭を見落としやすい理由は示しています。
顔型の分類より、まずフレームを確認します
いちばんよく使うメガネをかけてください。卵型、ハート型、四角型といった分類は、いったん忘れましょう。次の3か所を確認します。
- 上のリム:前髪はリムから離れていますか。リムに乗っていますか。それともレンズの内側に落ちていますか。
- こめかみ:つるの下に髪がたまったり、ヒンジ付近で引っかかったりしていませんか。
- レンズの外側の端:いちばん短いレイヤーが同じ高さで終わり、横一帯が重く見えていませんか。
メガネ自体がしっくりこない場合は、先にそちらを解決しましょう。フレームの横幅・縦幅と顔型のガイドでは、メガネのフィット感と髪型のスタイリングを分けて説明しています。
| 見た目の状態 | 考えられる問題 | 候補にしたい髪型 | 美容師への伝え方 |
|---|---|---|---|
| 前髪が上のリムに当たる | 動く2つの境目がぶつかり、前髪が割れたり浮いたりします | リムとの隙間が見える短い前髪、カーテンバング、横に流す前髪 | 「メガネをかけた状態で、乾いた前髪を確認してください。」 |
| つるの上に髪がたまる | こめかみや耳周りに厚みが集まりすぎています | サイドにテーパーを入れた髪型、耳にかけられるボブ、ヒンジより長いレイヤー | 「前の生え際はすかずに、耳周りの厚みを減らしてください。」 |
| 太く縦幅のあるフレームが目元で目立つ | フレームだけですでに形の主張が強くなっています | 頭頂部より上かレンズより下に動きをつけた、すっきりした輪郭の髪型 | 「顔周りのいちばん短い毛束が、レンズに重ならないようにしてください。」 |
| 細い髪にレイヤーを入れると、透けて見える | 外周の毛先の厚みを取りすぎています | 内側のレイヤーを控えた、毛先を切りそろえるクロップ、ボブ、ロブ | 「毛先のラインに厚みを残し、セニングばさみですきすぎないでください。」 |
| 乾くとカールが縮み、レンズにかかる | 濡れた状態の長さでは、乾いたときの縮みがわかりませんでした | 乾いた状態で形を整える前髪や、目元が開く丸みのあるレイヤー | 「フレームをかけた状態で、完全に乾いた髪の落ち方を確認してください。」 |
この表は編集上の髪型合わせの方法であり、妥当性が検証されたテストではありません。カットで解決できる、髪とメガネの物理的な干渉を見つけるために使ってください。
メガネに合う髪型の候補6つ
1. 動きのあるクロップやピクシー
サイドを短くするとヒンジに髪がかかりにくくなります。トップに程よい動きをつければ、髪型とフレームのラインを分けられます。髪が細い場合は、深くすくのではなく、表面に動きをつけるよう頼みましょう。柔らかな前髪も合いますが、毛先がリムより明確に上か、外側にくるようにします。
2. テーパーを入れたショート
耳周りの低い位置にテーパーを入れると、髪とメガネがぶつかる主な場所の厚みを減らせます。トップは短くしても、カールを残しても、後ろに流せる長さにしても構いません。縦幅のあるアセテートフレームとすっきり合わせられます。ただし、サイドの輪郭が整っている分、長めの髪型よりも伸びた部分が早く目立ちます。
3. あご丈のボブ
ボブなら、髪型で最もはっきりした横のラインが、たいていのメガネより下にきます。毛先のラインに厚みを残すことで、細い髪も頼りなく見えにくくなります。つるが頭に近い位置にある場合は、耳にかけられる長さを残しましょう。カールのある髪は、乾いたときの形を基準に仕上がりの長さを決めます。
4. 鎖骨丈のロブ
アレンジの幅が広い選択肢です。耳にかければフレームにかからず、後ろで結びやすく、顔周りのレイヤーをレンズより下に入れる余地もあります。髪が細い場合は、レイヤーを長めにして段数を減らしましょう。髪が太い場合は、内側の厚みをもっと減らせます。特に、こめかみから離れた部分が適しています。
5. カーリーシャグや丸みのあるカーリーレイヤー
カールにレイヤーを入れると、サイドがひとかたまりにならず、メガネを囲む形を作れます。いちばん短いカールの位置は、引っ張って伸ばした長さではなく、乾いた状態を基準に決めましょう。フレーム全体を見せたい場合は、前髪の中央を開けるか、リムより上で前髪が終わるようにします。

6. フレームより下に入れるロングレイヤー
ロングレイヤーは、少しだけ変化をつけたい人に向いています。縦幅のあるフレームや大きめのフレームなら、顔周りのいちばん短いレイヤーはあごより下から始めましょう。ヒンジと同じ高さで切った毛束は、つるの上に跳ねやすいため、その部分を横から確認してください。
前髪とメガネは、毛先の位置を意識して合わせます
前髪は、メガネとの間に明確な隙間を作るか、意図的に重ねると合わせやすくなります。扱いやすい配置は次の3つです。
- 短く切りそろえた前髪や動きのある前髪を、上のリムより上で終わらせます。
- カーテンバングは中央を開け、レンズの外側に流します。
- 横に流す前髪は額を斜めに横切り、片側でフレームにかからないようにします。
扱いにくいのは、厚い前髪が上のリムとちょうど同じ位置で終わる状態です。メガネをかけると割れ、外すと形が変わることがあります。前髪をどうするかがいちばんの悩みなら、前髪が似合うかを判断するガイドの確認項目を使ってください。
年齢による決まりより、髪の密度と質感が大切です
参考写真の輪郭が理想どおりでも、髪質は自分と違うかもしれません。Changらは、2023年のJEADV Clinical Practice掲載論文で、160人の毛髪密度と毛の太さの分布を調べました。49人には脱毛症がなく、111人には男性型脱毛症がありました。研究で用いた見た目の評価尺度では、毛髪の本数密度よりも、太い毛と細い毛の組み合わせが見た目のボリュームに強く影響していました。
これは脱毛症に関する臨床研究の対象者を調べたもので、カットの試験ではありません。実用上、ここから推測できることは限られます。毛の本数が似ている2人でも、同じレイヤーで仕上がりが変わる可能性があるということです。髪が細い場合や密度が低い場合は、外周の毛先に厚みを残し、レイヤーを少なくするほうが、見た目の重さを保ちやすい傾向があります。薄い髪をふんわり見せるカットのガイドでは、その兼ね合いを説明しています。
太い直毛やウェーブのある髪は、通常、内側の厚みをより多く減らせます。カールのある髪や強く縮れた髪は、乾いたときの形と縮みを基準に判断する必要があります。年齢で髪の長さが決まるわけではありません。今の髪の密度、生え際、質感、手入れにかけられる予算のほうが、判断材料として適しています。
顔型は、候補で迷ったときの判断材料にします
顔型が役立つのは、髪とフレームの干渉や髪の動き方を解決したあとです。メガネ自体が、すでに顔周りに輪郭を加えています。同じ特徴をフレームと髪型の両方で「補正」しようとすると、不自然に見えることがあります。
例えば、頭頂部に高さを出すと、面長の顔の縦のラインをさらに伸ばせます。サイドにボリュームを出せば、違ったバランスになります。ただし、どちらかが客観的に優れているわけではありません。丸顔でも、髪の質感やフレームの大きさによって、顔の両側に長く下ろした髪も短いクロップも似合います。
顔周りが開いた形とボリュームのある形のどちらが好みかわからない場合は、自分の写真で髪型の変化をプレビューできます。普段のメガネが見える、正面を向いた写真を使ってください。生成されたプレビューでは、生え際、カールの形、ボリューム、フレームの端が変わることがあります。仕上がりの予測ではなく、候補を絞る道具として考えましょう。
そのまま使える美容室でのオーダー例
伝え方の例
「普段はたいてい、この縦幅のあるアセテートフレームをかけています。毛先のラインに厚みを残した、鎖骨丈のロブにしたいです。顔周りのレイヤーはレンズより下から入れて、耳にかけられる長さを残してください。こめかみ付近はすきすぎないようにお願いします。乾かしたあと、メガネをかけた状態で正面と横から確認してください。」
長さ、テーパー、毛量の減らし方をより明確に伝えるには、美容室でのオーダーを順番にまとめたガイドを自分に合わせて使ってください。
切り始める前に
- いちばんよく使うメガネを実際にかけて行きましょう。
- 洗ったり伸ばしたりする前に、自然に乾いた状態の髪質を見せましょう。
- 髪を耳にかけるかどうかを美容師に伝えましょう。
- メガネをかけ直し、前髪、こめかみ、横からの見え方を確認しましょう。
- 最後の細かい調整に入る前に、頭を動かし、髪を耳にかけて試しましょう。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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