
笑うと顔型は変わるのでしょうか。カメラに写る輪郭や比率は変わりますが、骨の形が変わるわけではありません。笑顔になると、唇、頬、鼻、顔の下部の計測基準点が動きます。そのため、判定の境界に近い写真では、卵型や丸顔といった分類の間で結果が変わることがあります。顔型を見極めるには力を抜いた表情の写真を使い、次に笑顔の写真で、顔が動いたときにスタイルがどう見えるかを確認しましょう。
笑顔で実際に変わる部分
笑顔は顔の動きであり、顔の構造そのものが変わるわけではありません。筋肉が口を外側と上方に引っ張り、周囲の軟部組織も一緒に動きます。変化は口や頬の周りで最も大きくなりますが、そこだけにとどまりません。
Pintoらは、23〜45歳の女性10人を対象に、安静時と自然に笑ったときの3D画像を比較しました。Imaging Science in Dentistryに掲載された2021年の研究では、42項目の直線距離を測定しました。2つの状態の違いを最も明確に示した測定値は、主に唇、頬、下顎の領域のものでした。一般向けの顔型分類を検証したものではなく、対象者数も少ない研究でした。
Schutteらは、4つの年齢層にわたる健康な参加者328人を調べました。それぞれの顔を、安静時と、口を閉じたまま最大限に笑ったときに撮影しました。Plastic and Reconstructive Surgery – Global Openに掲載された2023年の研究では、口の周りの計測基準点は主に前後に動くことがわかりました。鼻の計測基準点は主に上下に動きました。動きには年齢による違いもありました。
American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedicsに掲載された、より小規模な2005年の研究では、子ども15人の自然な笑顔を動画で撮影しました。平均年齢は10.5歳でした。Tarantiliらは、口の幅が平均で27%広がることを確認しました。上唇は安静時に比べて28%持ち上がりました。これらの数値は、子どもが自然に大きく笑ったときの変化を示したもので、成人の顔型が別の分類に変わる割合ではありません。
動きは一様ではありません。Ozsoyらは、30人のボランティアを対象に、印を付けた計測基準点を複数の表情で追跡しました。2023年の研究では、笑顔のときに最も安定した基準点は目頭であることがわかりました。そのため、ほかの基準点がほとんど動かないまま、口や頬の周りが変化することがあります。
これらの研究が測定したのは、その場での表情の変化です。数か月や数年にわたって繰り返し笑うことは検証していないため、顔型が恒久的に変わるという主張を裏付けることはできません。測定された差は、安静時と笑顔の間の動きであり、骨の再構築ではありません。
顔型の判定が変わる理由
多くの顔型分類では、顔の長さを、額、頬骨、顎の部分の幅と比較します。顎先の形や、顔の下部がどれほど急に細くなるかも判断します。こうした分類はスタイリングのための慣習であり、医学的な診断ではありません。
笑顔になると頬が前に出たり、口の幅が広がったり、見える顎の境界が変わったりすることがあります。変化の方向や大きさには個人差があります。無表情での顔の比率が分類の境界に近い場合、基準点が動くことで、写真の判定がその境界を越えることがあります。
この判定の変化は、頭蓋骨よりも、画像と分類ルールを強く反映しています。
引用した研究はいずれも、一般向けの顔型診断アプリを検証していません。口の幅が27%広がったという結果を、アプリの精度を示す根拠にはできません。ツールは実際の動きや頭の位置の変化、あるいは独自の分類ルールに反応している可能性があります。だからこそ、笑顔の写真で出た結果は、顔型が恒久的に変わった証拠にはなりません。
表情は、写真を左右する要素のひとつにすぎません。画像を比較するときは、撮影距離、カメラの高さ、頭の角度、光をそろえてください。近距離で自撮りするたびに輪郭が変わって見える場合は、自撮りの遠近感が顔型に与える影響を確認しましょう。同じ無表情の画像でもふたつのツールの結果が食い違う場合は、顔型の答えが食い違う背景にある判定ルールを比較しましょう。

目的に合った表情を使う
| 決めたいこと | 最適な写真 | わかること | 主な限界 |
|---|---|---|---|
| 最も近い顔型の系統を特定する | 正面向きで、力を抜いて口を閉じ、髪が輪郭にかからない写真 | 安静時の顔の長さ、幅、細まり方 | 写真で推定できるのは、見える軟部組織の比率であり、骨の寸法ではありません |
| ヘアスタイル、眉、ひげの方向性を選ぶ | 無表情の写真と、普段の笑顔の写真をそれぞれ1枚 | 安静時と動いているときの顔を、そのスタイルがどう縁取るか | 毛質、密度、生え方、手入れのほうが、顔型の分類より重要なことがあります |
| メガネを選ぶ | フレームをかけた状態での、無表情と笑顔の写真 | 見た目のバランスと、上がった頬がフレームに当たるかどうか | 顔型だけでは、ブリッジ、テンプル、レンズのフィット感は判断できません |
| 時間の経過に伴う顔の変化を比べる | 表情、撮影距離、角度、光をそろえた写真 | 条件をそろえると、見える輪郭のばらつきが減るかどうか | 写真だけでは、実際に起きた変化の理由は特定できません |
ヘアスタイルを選ぶうえで、顔型はいくつかある制約のひとつです。顔型をヘアスタイルにどの程度反映させるべきかを解説したガイドでは、顔型の重要性を髪質、毛量、スタイリングの手間と比較して考えています。フレームを選ぶ際は、顔の比率とフィット感に基づくメガネ選びのガイドを出発点にし、笑ったときに頬がフレームに当たらないかを確認してください。
眉とひげでは、顔を縁取る役割が異なります。眉は目の上のラインを変えますが、顔の輪郭は変えません。ひげは見える顎のラインを描き直すことができますが、毛の生え方がそれを可能にする範囲に限られます。どちらも、安静時と普段の表情で確認してください。

2枚の写真でチェックする方法(任意)
これは編集部による比較方法であり、妥当性が検証された臨床検査ではありません。表情による変化と安静時の輪郭を分けて考えるためだけに使ってください。
- カメラを目の高さに置きます。額と顎に髪がかからないようにします。
- 唇と顎の力を抜き、正面から写真を撮ります。歯を食いしばらないでください。顎先を水平に保ちます。
- カメラを動かさず、普段の笑顔でもう1枚撮ります。頭の位置は変えないでください。
- 額の幅、頬の輪郭、顎に向かう細まり方、顔の長さを比較します。笑顔で口の幅が変わるのは当然なので、口の幅は比較から外します。
- 顔型の判定が変わった場合は、無表情の画像をスタイリングの基準にします。笑顔の画像は、最終的に選んだスタイルが日常でどう見えるかを確かめるために使います。
無表情の写真から、見た目に基づく顔型の推定結果を確認できます。結果はスタイリングを手早く決めるための目安として捉えてください。このツールが読み取るのは写真に写った情報であり、骨格を見ることも、笑顔が持続的な変化を引き起こしたと証明することもできません。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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