
自撮りで顔型は歪むのでしょうか。はい、特にスマートフォンを顔に近づけて撮ると、そうなります。カメラが変えるのは写真上の二次元の比率で、実際の顔ではありません。顔の中心にあるパーツが大きく見え、頬やあご、耳は奥に引っ込んで見えることがあります。腕を伸ばして撮った1枚の自撮りだけで、顔型の分類やヘアスタイル、ひげ、眉、眼鏡を選ばないでください。
近距離の自撮りで顔の比率が変わる理由
遠近感は、カメラから顔までの距離によって決まります。鼻や唇は、耳やあごの両側よりもレンズに近い位置にあります。30 centimetresの距離では、顔の奥行きによるわずか数centimetresの差も、距離全体に対して無視できない割合を占めます。1.5 metresの距離では、同じ奥行きの差による影響はずっと小さくなります。
広角レンズが原因とされがちですが、焦点距離だけで説明できるわけではありません。広角レンズなら、近くからでも顔全体をスマートフォンの画面に収められます。遠近感が変わるのは、カメラの位置が変わったときです。同じ位置からズームやトリミングをしても、変わるのは画角であり、近くのパーツと遠くのパーツの大きさの比率ではありません。
Derakhshanらは、スマートフォンとフルサイズカメラを使い、12人を6通りの距離から撮影しました。The Laryngoscopeに掲載された2024年の報告では、8 inchesの距離で撮ったスマートフォンの写真は、60-inchの基準写真より顔の中央部の縦方向の歪みが18%大きくなっていました。12 inchesでは、増加は12%でした。対象者は少数で、基準写真も臨床用の撮影条件によるものであり、顔の見え方の普遍的な基準ではありませんでした。実用上、ここから言えることはもっと限定的です。撮影距離が近いと、写真に見える比率が引き伸ばされることがあります。
Presslerらは、2022年にPlastic and Reconstructive Surgeryで別の実験を報告しました。30人の協力者が12-inchと18-inchの距離で自撮りをし、その後、5 feetの距離から臨床写真に近い条件でポートレートを撮影しました。離れて撮った写真と比べると、鼻の長さは平均で、12 inchesでは6.4%、18 inchesでは4.3%長く写っていました。鼻の基部の幅と顔幅の比率は、12 inchesでは10.8%、18 inchesでは7.8%低くなっていました。この比率は、すべての顔が10.8%幅広く写ったことを意味するものではありません。写真に記録されたパーツ同士の関係が変わったことを示しています。
顔型の分類が変わることがある理由
顔型は、顔の長さ、頬骨の幅、額の幅、あごの輪郭といった複数の関係をもとに分類されます。そのうち1つか2つが変わると、分類の境界にある卵型の顔が、面長や丸顔に見えることがあります。こうした分類は特徴をまとめたもので、生物学的に別々の種類を表すものではありません。
Třebickýらは、2016年にPLOS ONEに掲載された研究で、この問題を目に見える形で示しました。45人の成人を、フルサイズ換算50、85、105 mmで撮影しました。それぞれの撮影条件で頭が画面内に占める大きさをそろえるため、カメラの位置を変えています。50 mmでは、測定された顔の横幅と縦幅の比率が低くなっていました。顔の形状を合成した画像でも、顔はより丸く、鼻は幅広く、あご先は丸く、耳は見えにくくなっていました。焦点距離とともに撮影距離も変わっているため、これはレンズと距離を合わせた比較であり、あるレンズが常に本当の姿を写すという証拠ではありません。369人の評価者による写真の見え方の評価にも違いがあり、こうした幾何学的な変化が目で見てわかることが確認されました。
顔の角度、表情、髪、光によっても、見え方はさらに変わります。これらが生むのは同じ幾何学的な効果ではありませんが、分類しようとしている輪郭を隠してしまうことがあります。そのため、前面カメラと背面カメラのどちらが本当の顔を写すかを議論するより、条件を整えて撮り直すほうが大切です。
顔型を判断するために条件を整えて撮り直す方法
この記事で紹介する比較方法として使い、妥当性が検証された診断テストとは考えないでください。
- レンズをきれいにし、可能ならメインカメラを選び、美肌フィルターや顔の形を変えるフィルターをオフにしてください。
- スマートフォンを目の高さに置き、約1.5 metres離してください。2つの研究で使われた遠距離の基準写真に合わせます。
- タイマーを使うか、誰かに撮影を頼んでください。腕を伸ばしてスマートフォンを持って撮らないでください。
- あごの力を抜き、自然な無表情でレンズにまっすぐ顔を向けてください。カメラを下向きに傾けず、水平に保ちます。
- 髪に隠れている輪郭を確認するときだけ、髪を頬やあごからよけてください。影であごの輪郭が違って見えないよう、正面から均一な光を当てます。
- 撮影後の写真を、頭から肩までが入る構図にトリミングしてください。画面いっぱいに顔を収めようと近づくと、歪みが戻ってしまいます。
比較結果の見方
近距離の自撮りと、離れて撮り直した写真を比べてください。ごく小さな違いは気にしないでください。輪郭を決めるパーツ同士の関係に、繰り返し見られる変化があるか確認します。
| 見え方 | 考えられる説明 | 次の判断 | 限界 |
|---|---|---|---|
| 自撮りだけで鼻や顔の中央部が大きく目立つ | 距離が近いと、レンズに最も近いパーツが大きく写ります | 比率の確認には離れて撮った写真を使います | それでも、三次元の顔を1つの方向から平面に写したものです |
| 自撮りでは、撮り直した写真より顔が縦長、または細く見える | 遠近感によって、写真に記録される横幅と縦幅のバランスが変わっています | 撮り直した写真をもとに顔型の候補を絞ります | 境界に近い顔は、それでも2つの分類に当てはまることがあります |
| 髪をよけた後にだけ顔型の分類が変わる | 髪が額や頬、あごを隠していました | 髪で隠れていない輪郭と、ヘアセット後の見え方を分けて判断します | 普段の髪型も、顔の見え方に影響します |
| 条件を整えて撮り直した2枚の写真で、分類が入れ替わる | 顔の比率が分類の境界に近い位置にあります | 上位2つの分類を候補に残し、実際の特徴を書き留めます | 分類の仕組みによって、基準点や境界値が異なる場合があります |
条件を整えた写真でも分類結果が異なるなら、分類のルールに原因があるのかもしれません。このガイドでは、顔型診断アプリやクイズが同じ顔に異なる答えを出すことがある理由を解説しています。
身だしなみを決めるときは、どの写真を参考にすればよいですか?
比率を確認するときは、カメラを水平にして離れて撮った写真を基準にしてください。写真を用意したら、撮影距離をそろえた写真から、目に見える顔型の手がかりを確認できます。スキャンは二次元の特徴を推定します。骨格を再現したり、傾いた画像、フィルターをかけた画像、顔の一部が隠れた画像を元に戻したりすることはできません。
結果は候補の絞り込みに使い、そこから今選ぼうとしているものに当てはめてください。髪型については、髪型選びに顔型をどの程度反映させるべきかを読んでください。髪質、密度、生え方によっては、顔型の一覧では似合いそうに見えるスタイルでも、選択肢から外れることがあります。
眼鏡は、形の理論より先にフィット感から確認してください。フレームの形とブリッジやテンプルのフィット感を両立させる方法のガイドでは、フレームの掛かり具合が悪ければ、似合う形でも役に立たない理由を解説しています。ひげについては、顔型の分類を固定ルールとせず、ひげのラインがあごの輪郭やあご先の見え方をどう変えるかを比べてください。

撮り直した写真でもわからないこと
写真だけでは正確な三次元の顔の構造はわからず、あるスタイルが似合うと証明することもできません。記録されるのは、ある1つの距離、角度、表情、瞬間です。離れて撮る条件が役立つのは、同じ条件を再現できるからであり、顔の唯一の本当の姿を写すからではありません。
SNSの写真を適当に選んで、そこから測った数値を平均しないでください。撮影距離や顔の角度が異なると、その数値同士は比較できません。同じ条件のもの同士を比べてください。条件を整えて撮り直した2枚で比率が安定していれば、近距離の自撮り1枚に見られる大きな変化よりも役に立ちます。
よくある質問
背面カメラは本当の顔を写しますか?
必ずしもそうではありません。背面カメラなら離れた位置から撮りやすくなることはありますが、近距離で撮れば、背面カメラの写真にも近距離特有の遠近感が生じます。前面か背面かという区別よりも、距離、カメラの高さ、顔の位置が大切です。
ズームで自撮りの歪みをなくせますか?
ズームを使うことで、撮影前に後ろへ下がれる場合に限ります。スマートフォンを同じ位置に置いたままズームやトリミングをしても、遠近感は変わりません。まず離れてから、構図を決めるかトリミングしてください。
顔型は鏡と写真のどちらを信頼すればよいですか?
同じ条件で繰り返し比較するには、離れた位置から正面を撮った写真を使ってください。鏡には動く姿が映りますが、左右は反転しています。どちらも、動いているときやさまざまな角度から見たときの顔の見え方を、すべて捉えられるわけではありません。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
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