
毛量が多い髪でブラントカットとレイヤーカットを比べるなら、まず目指す仕上がりを考えましょう。密度の高い髪が重く感じる、毛先側が横に広がる、動きが欲しいときは、レイヤーカットを選びます。くっきりしたアウトライン、厚みのある毛先、なめらかにまとまる形が欲しいときは、ブラントカットを選びます。最初に、「髪が多い」が何を意味するのか確認してください。密度が高いことと、1本1本が太いことは別で、それぞれに合うカットも異なる場合があります。
「髪が多い」は1つの尺度では表せません
密度とは、頭皮の一定範囲に生えている髪の本数です。毛髪の直径とは、1本1本の太さです。細い髪がたくさん生えている場合も、太い髪が少なめに生えている場合も、その中間のあらゆる組み合わせもあります。カールの形も別の要素になります。髪が空間の中でどのように広がるかが変わるためです。
2016年のInternational Journal of Cosmetic Scienceの研究で、Bouabbacheらはこうした表現を検証しました。白人女性151人を対象に、本人の申告、専門家の評価、機器による測定値を比較しました。参加者が「細い髪」と呼んだものには、密度、髪の太さ、抵抗感、見た目のボリュームが反映されていました。カールの強さも、専門家の評価と機器による測定結果に影響していました。
この研究はヘアカットを比較したものではなく、対象が限られているため、結果を広く当てはめることには限界があります。役立つ教訓はもっと単純です。「髪が多い」だけでは、美容室でのオーダーとして曖昧すぎるということです。
美容師に、髪の密度と1本1本の太さを分けて説明してもらいましょう。自宅で頭皮を確認することも相談のきっかけになりますが、妥当性が確認された測定方法ではありません。髪が乾いた状態で、いつもの分け目、こめかみ、毛先を見てください。インターネット上にある、ポニーテールの太さによる判定基準に頼らないでください。長さ、引っ張る強さ、ゴムを結ぶ位置によって変わるためです。
毛量が多い髪のブラントカットとレイヤーカット:選び方の表
| 髪の状態 | 最初に検討したい方向性 | 相談するポイント |
|---|---|---|
| 直毛やゆるいウェーブの髪が多く、毛先側が広がって三角形になる | ロングレイヤー、または内側のレイヤー | 狙ったアウトラインを保ちながら、中間部分の重さを取り除く |
| 密度の高いカールヘアや縮れの強い髪で、トップがつぶれてサイドが広がる | 目指す形に合わせたレイヤー | 乾いたときの位置と予想されるカールの戻りを考えて、最も短いレイヤーの長さを決める |
| 1本1本が太く、分け目が見えやすい、または毛先がすでに束に分かれている | ブラントカット、または控えめなレイヤーカット | 髪が太いだけでは密度が高いとはいえないため、アウトラインを守る |
| 細い髪が多く、根元はつぶれるものの毛先には厚みがある | 厚みのあるベースに、控えめな内側のレイヤー | 普段ほとんどスタイリングしないなら、表面の短い毛束を増やしすぎない |
| 髪の密度が高く、シャープなボブや整った幾何学的な仕上がりを求めている | ブラントな形 | 見える毛先のラインを弱めず、内側の重さを取り除く方法を相談する |
これらは検討の出発点であり、決まりではありません。「レイヤー」にはさまざまな構造があります。長さがつながるロングレイヤー、トップの短いレイヤー、見えない内側の重さを取り除く方法では、それぞれ違うアウトラインになります。どこにボリュームを残し、どこを減らしたいか、美容師に示してください。
レイヤーの出方は髪質で決まります
直毛では、レイヤーごとのラインがはっきり見えます。ウェーブのある髪では、同じ間隔のレイヤーが動きにつながることがあります。カールや強い縮れのある髪は、濡れた状態で切った位置よりも上に縮んで戻る場合があるため、最も短い毛束の長さは慎重に決める必要があります。
2007年のInternational Journal of Dermatologyの研究で、Loussouarnらは22か国の2,449人を対象に、毛髪の形に関する4つの特徴を測定しました。その結果、形を8つのグループに分類し、直毛、ウェーブ、カールといった呼び方では捉えきれない多様性を示しました。
この研究は毛髪の形を分類したもので、最適なカットを証明するものではありません。実用的なのは、普段の状態の髪を基準にすることです。普段は自然乾燥するなら、自然乾燥した髪の写真を持参しましょう。スタイリングした状態が普段の仕上がりなら、その写真を持参してください。お手入れの手間が決め手になるなら、ヘアカット選びのお手入れチェック項目を使ってください。毎日ヘアアイロンなどの熱やロールブラシを使う必要があるレイヤーを頼む前に、確認しましょう。

顔型、年齢、メガネを長さやボリュームの位置を考える判断材料にします
顔型は、どこから横幅を出すか、前髪をどこまでにするか、顔まわりの最も短い毛束をどこに置くかの目安になります。ただし、毛先をブラントにそろえるべきかどうかまでは決められません。ヘアカット選びで顔型をどこまで重視すべきかのガイドでは、髪のまとまり方を先に考える理由を説明しています。
年齢も、ヘアカットを決める指示にはなりません。2012年のBritish Journal of Dermatologyの研究で、Robbinsらは白人女性1,414人を測定しました。対象には、抜け毛や薄毛を自覚している女性1,099人と、その訴えのない女性315人が含まれていました。密度は全体として年齢とともに低下しました。30代半ばまでは髪の太さがその変化を一部補っていましたが、その後は両方を組み合わせた「髪の量」の指標が低下しました。
これらの結果はある特定の集団に関するもので、レイヤーを入れる年齢を決めるものではありません。ただし、何年も前には合っていたカットが、今は違う形に落ち着くことがある理由は示しています。年齢の決まりではなく、今の密度と太さに合わせて選びましょう。
メガネは、眉、こめかみ、頬のまわりに見える空間を変えます。美容師が前髪や顔まわりの長さを決めるときは、普段のメガネをかけてください。太いテンプルには、サイドの短い毛束が引っかかることもあります。メガネをかける人のためのヘアカットガイドは、フレームだけでカット全体を決めずに、こうした細部の位置を考えるのに役立ちます。
プレビューではカットの構造ではなく、アウトラインを確認します
プレビューは、全体の長さ、横幅、顔まわりの形を比べるのに役立ちます。2016年のFrontiers in Psychologyの研究で、Finkらはレンダリングした女性の髪の画像を使い、3つの実験を行いました。髪の太さ、密度、またはスタイルを変え、こうした見た目の変化が年齢、健康状態、魅力の評価に影響することを示しました。
この研究はコンピューター画像を使っているため、実際の髪がどのように落ち着くかはわかりません。ヘアスタイルのプレビューにも同じ限界があります。触って髪の太さを確かめたり、密度の分布を把握したり、カールの戻りを予測したり、カット技法を選んだりすることはできません。
候補をまだ絞りきれていないなら、自分の写真でヘアスタイルの候補をプレビューできます。大まかなシルエットと、髪が顔まわりのどこにかかるかを見てください。そのうえで、自分の髪の密度と髪質でその形を作れるか、美容師に聞きましょう。もっともらしい画像は、カットの設計図ではありません。

具体例:トレードオフを解消する美容室でのオーダー
この架空の例では、選んだ方向性を具体的なオーダーに落とし込む方法を示します。この人は鎖骨までの長さで、髪の密度が高く、1本1本は細く、ゆるいウェーブがあります。自然乾燥すると三角形に広がります。毎日メガネをかけ、スタイリングにかける時間は約5分です。
- 目標:毛先を薄く見せずに、サイドの膨らみを抑えて動きを出す。
- 残すもの:鎖骨の位置に、くっきりと厚みのあるアウトラインを残す。
- 変えるもの:中間部分に、長さがつながるロングレイヤー、または内側のレイヤーを入れる。基本的にトップには短いレイヤーを入れない。
- 顔まわり:メガネをかけた状態で最初の毛束の長さを決め、乾いたときの位置を確認する。
- お手入れの条件:自然乾燥したあとも形が保たれるカットにする。
- 美容師への質問:私の髪の生え方やウェーブに合わせるなら、この案のどこを変えますか?
答えは、毛先がブラントに見えるレイヤーカットかもしれません。これは矛盾ではありません。見えるアウトラインと、カットの内側の重さの配分を分けて考えているからです。
悩みに合った参考写真を持参します
カット前の長さと髪質が似ている写真を2〜3枚持参しましょう。正面からの写真では髪の密度の多くがわからないため、後ろ姿の写真も1枚入れてください。それぞれの写真で取り入れたい部分に印をつけます。毛先のライン、顔まわり、トップの高さ、動きなどです。
参考写真に写っているのは仕上がりであり、その土台となる髪ではありません。照明、エクステ、ブロー、モデルの髪の密度によって、結果は変わります。参考写真のヘアカットを自分の髪で再現できるか確認するためのガイドを使いましょう。そのうえで、最も短いレイヤーと、乾いた状態での最終的な毛先のラインがどこにくるか、美容師に示してもらってください。

Oscar Nascimento
GlowUp Face 編集ライター
Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。
プロフィールと全記事を見る →





