急な抜け毛や斑状の脱毛
1日50〜100本ほどの抜け毛は自然で、多くの方は意識しません。1〜2日で脱毛斑や帯が現れる、ブラッシングでまとまって抜ける、頭皮やひげに丸くなめらかな脱毛部ができる場合は異なります。斑状脱毛は、免疫が毛包を攻撃する円形脱毛症の典型的な兆候です。子どもや若年者に始まることが多く、現れたり治まったりし、自然に、または治療で生え戻る場合もあります。皮膚科で確認し、感染など他の原因を除外して対応を相談できます。
参考:: American Academy of Dermatology; NHS
痛み・かゆみ・赤み・皮むけのある頭皮
パターン型脱毛は通常痛みがないため、頭皮症状は別の原因を示すことがあります。切れた毛の黒い点や傷を伴う、皮むけのある脱毛斑は真菌感染の可能性があり、頭皮では通常、市販クリームではなく処方の内服薬やシャンプーが必要です。強いかゆみ、ヒリヒリ、圧痛は感染を示すことがあり、頭皮の乾癬も一時的な脱毛につながります。特に瘢痕性脱毛では炎症が毛包を永続的に壊します。壊れた毛包は戻せませんが、治療でそれ以上の脱毛を抑えられる可能性があるため、早期確認が大切です。
参考:: American Academy of Dermatology; NHS
眉・まつ毛・前の生え際
頭髪とともに眉、まつ毛、体毛が抜ける場合は受診する価値があります。円形脱毛症は体のどの毛にも起こり、甲状腺の問題でも毛が薄くなることがあります。女性で額とこめかみに沿って帯状に後退し、特に眉も薄くなる場合は前頭部線維性脱毛症の可能性があります。閉経後に診断されることが多いものの、それ以前にも始まります。診断された女性の80〜95%には眉の一部または全部の脱毛があり、最初に気づく兆候であることもあります。進行に伴い毛包を壊すため、早期治療が重要です。
参考:: American Academy of Dermatology
新しい薬・病気・出産のあと
高熱、手術、病気、大きな体重減少、強いストレス、ピルの中止、出産の数か月後に抜け毛が増えることがあります。産後では約4か月でピークを迎えることが多く、多くの方は子どもの1歳の誕生日までに元のボリュームへ戻ります。この種の抜け毛はきっかけが過ぎると通常6〜9か月で落ち着きますが、長引く場合や原因が不明なら確認が必要です。薬が原因となることもあります。疑わしい場合は自己判断で中止せず処方医へ相談してください。急な中止で重大な問題が起こる薬もあります。
参考:: American Academy of Dermatology
子ども・10代の脱毛
18歳未満の脱毛は原因が異なるため、写真から推測せず医師に確認してもらいましょう。接触やくし・タオルの共有でうつる頭部白癬には処方治療が必要です。円形脱毛症は若くして始まることが多く、きつい編み込みや結び髪による牽引性脱毛、無意識も含む抜毛行動もあります。鉄・亜鉛・たんぱく質の不足や甲状腺の問題も関わります。パターン型脱毛も10代で始まりますが、決めつけず確認が必要です。女児や女性で月経不順、ニキビ、顔や体の毛の増加を伴う場合は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS、NHSではPMOSと呼称)などのホルモンの問題を示すことがあります。
参考:: NHS; American Academy of Dermatology
診察で行うこと
皮膚科では、始まった時期、進み方、健康や薬の変化について確認します。照明付き拡大鏡のダーモスコープなどで頭皮を見て、爪や他の脱毛部も調べ、毛を軽く引いて抜け方を見ることもあります。病気、栄養不足、ホルモンの異常、感染が疑われる場合は、血液検査や小さな頭皮生検を行うことがあります。日付付きの写真も役立つので持参してください。他の症状がない緩やかで均一な薄毛はよく見られ、通常は救急ではありません。受診の間も落ち着いて記録できます。
参考:: American Academy of Dermatology
