身だしなみ記事•2026年10月25日

頬骨が高い・低いの違いと見分け方

頬骨が高い・低いとは何を表すのでしょうか。自撮りのゆがみを避けて写真で見分ける方法と、メイクや髪型などの選び方にどこまで関わるかを解説します。

Oscar Nascimento公開日 更新日
頬骨が高い・低いの違いと見分け方

スタイリングで一般に使われる「頬骨が高い・低い」という表現は、頬の最も目立つ隆起が上下のどの位置にあるかを表します。高い位置にある頬骨は、下まぶたや目尻に近いところが最も出ています。低い位置にある頬骨は、鼻の下半分に近いところが最も出ています。これはスタイリング上の呼び方で、医学的な分類ではありません。それだけで美しさや顔の幅、頬がどれほど前に出ているかは分かりません。

この呼び方が表していること

YuとWangによる2023年のStatPearlsの解剖学レビューでは、頬骨は頬の隆起と左右の眼窩の一部を形成すると説明されています。ただし、写真に骨がむき出しで写るわけではありません。骨は皮膚や軟部組織に覆われており、表情や光によって見える輪郭も変わります。

自分の頬骨をどう呼ぶか決める前に、次の3つの特徴を分けて考えます。

  • 高さは、目と鼻の下端の間で、表情によって動かない頬の輪郭が最もはっきり現れる位置です。
  • 幅は、顔の最も広い部分が頬にあるかどうかです。
  • 前方への突出は、斜め向きや横顔で見たとき、頬がどれほど前に出ているかです。

頬骨の位置が高くても平坦な場合や、位置が低くても大きく前に出ている場合があります。ひし形の輪郭という表現は、通常、頬骨の高さではなく頬の部分の幅を指します。こうした呼び方が食い違う理由は、顔型と顔の比率の違いで説明しています。

顔の人体計測に関する文献には、一般的な成人の顔で頬骨の高低を分ける共通の境界は定められていません。Liらによる2022年のAesthetic Plastic Surgeryの研究では、2人の評価者が、中国人とヨーロッパ人のボランティア160人の3Dスキャン上に46か所の点を記しました。評価者間の座標の差は大半が1 mm未満でしたが、26.8%では1 mmを超えました。決まった手順で目印を付けても、観察者による誤差は生じます。以下の自宅での確認は、測定や診断ではなく、特徴を言葉で表すためのものとして扱ってください。

写真で頬骨の高低を見分ける方法

この5ステップの確認は、編集部による方法であり、妥当性が検証された人体計測テストではありません。高さを、幅や前方への突出、自撮りのゆがみと混同しないための方法です。

  1. 正面の写真を1枚と、顔を約45度向けた写真を1枚撮ります。髪が顔にかからないようにします。唇の力を抜き、笑わずに撮ってください。
  2. スマートフォンを約1メートル離れた棚や三脚に置きます。レンズを目の高さに合わせ、可能なら背面カメラを使い、あとからトリミングします。顔の形を変える補正や美顔フィルターは使いません。
  3. 正面の窓から入る、広がりのある光を使います。横に置いた小さな照明は避けます。実際にはないくぼみやハイライトが見えることがあるためです。
  4. 左右それぞれの目の外側半分の下にある、硬い隆起をそっと触って確かめます。その隆起を、両方の写真に写る位置の変わらない輪郭と比べます。笑ったときに盛り上がる、柔らかい頬のふくらみは基準にしません。
  5. 隆起の頂点が上下のどこにあるかを見ます。下まぶたの外側に近ければ、高い位置にあると捉えられます。鼻の下端に近ければ、低い位置にあると捉えられます。その中間にある場合や、角度によって変わる場合は、中間の位置、または不明確とします。

撮影距離は重要です。Derakhshanらによる2024年のThe Laryngoscopeの研究では、12人を6通りの距離で撮影しました。20 cmと30 cmの距離で撮ったスマートフォン写真では、離れた距離から撮影した研究の基準写真に比べ、顔の中央部の縦方向のゆがみがそれぞれ18%と12%大きくなりました。対象者は少なく、白人女性が中心で、使用したスマートフォンも1機種でした。1メートルは実用上の余裕を持たせた距離であり、科学的に定められた境界値ではありません。

頬の観察では、見る特徴によって分かることが異なります
見える特徴適した表現判断にどう使うかそこからは分からないこと
どちらの角度でも、目尻のすぐ下に位置の変わらない隆起の頂点がある高い位置にある隆起をメイクの位置決めに使います顔型や魅力
鼻の下端に近いところに、位置の変わらない隆起の頂点がある低い位置にある一般的な顔の図ではなく、自分の隆起に沿います顔の幅や前方への突出
頬の部分で輪郭の幅が最も広くなる頬の部分の幅が広い髪型やフレームを選ぶときは輪郭全体を見ます頬骨が高い位置にあるかどうか
斜めから見ると頬が大きく前に出ている前に出ている、または隆起が目立つ眼鏡の下と頬の間に余裕があるか確認します頬骨が高い位置にあるかどうか
丸い頬のふくらみが、主に笑顔のときに現れる表情と軟部組織によるもの比較には無表情の写真を使います位置の安定した骨の目印
頬骨が高い・低いの違いと見分け方

横顔の写真で分かることが違う理由

横顔の写真が主に示すのは、前方への突出です。Doddamani、Swathi、Tanによる2018年のJournal of Orthodontic Scienceの研究では、10から15歳の40人を対象に、頬のふくらみが角膜面より前にあるか、後ろにあるかで分類しました。グループ間で、頭部X線規格写真で測った角度には平均5.9度の差がありました。この限られた対象集団では、見た目の突出と骨格の測定値に関連があることを支持する結果です。

成人の頬骨を高い・低いと呼ぶ分類の妥当性を示すものではありません。また、どの突出の程度がより美しいかを示すものでもありません。オンラインの図解が横顔を使って頬骨を高いと説明している場合、実際には隆起の目立ちやすさを指している可能性があります。

写真によって判断が変わる理由

カメラとの距離は、避けられる誤差の原因です。さらに、顔の向き、笑顔、光の方向によって、見える輪郭は変わります。顔の構造が変わったと判断する前に、条件をそろえた写真を比べてください。

年齢によって、顔の中央部を支える構造が変わることがあります。ShawとKahnによる2007年のPlastic and Reconstructive Surgeryの研究では、白人成人60人のCT画像を比較しました。3つの年齢層に、それぞれ20人が含まれていました。男女とも、年齢が上がるにつれて眉間部と上顎部の角度が小さくなりましたが、梨状口の角度は変わりませんでした。これは横断研究の対象集団なので、一人ひとりがどう変化したかは分かりません。

この結果は、頬骨が突然下へ移動することを意味しません。昔の写真と最近の写真の違いには、カメラの条件だけでなく、解剖学的な理由もあり得るということです。撮影時期の異なる写真を比べるなら、まず距離、表情、角度、光をそろえてください。

頬骨が高い・低いの違いと見分け方

説明用の例:幅が広いことと、位置が高いことは別です

ある人が近距離で正面の自撮りをし、頬のラインで顔幅が最も広くなることを、頬骨が高い証拠だと考えます。そこで、1メートル離れた位置から無表情の写真を撮り直します。正面では依然として頬の部分が最も広いものの、位置の変わらない隆起の頂点は、下まぶたと鼻の下端の中間にあります。斜め向きの写真では、頬が大きく前に出ています。

役立つ表現は「幅が広く、前に出ていて、高さは中間」であり、自動的に「高い」とすることではありません。髪型やフレームを決める際は、上下の位置を表す1つの呼び方よりも、輪郭のほうが重要です。正面から無表情で撮った写真による顔型チェックでは、見える輪郭を推定できます。ただし、骨の位置を特定したり、魅力を判断したりすることはできません。

頬骨の高さは、実際に何を決める基準になるのか

高さだけで決められることは、ほとんどありません。スタイリングでは、顔全体と実際のフィット感を見ます。

決める内容に合った特徴を基準にします
決めるもの頬骨の高さを使うかより適切な判断基準
眼鏡フィット感の確認に限ります笑ったときにフレームの下縁が頬に当たらず、ブリッジが安定していることが大切です。そのうえで、フィット感と顔の輪郭に基づくフレームガイドを使います。
眉決まったルールはありません眉毛の生え方、眉骨、目の間隔に合わせます。頬骨の呼び方だけを理由に、無理にアーチを作らないでください。
ヘアカットほとんど使いません顔の長さ、額と顎の幅、生え際、髪の密度、髪質のバランスを見ます。頬骨の高さだけでは、カットを選べません。
ひげ直接のルールはありません顎の輪郭と顎先の比率に加え、実際にひげが生える範囲を基準にします。ひげの形のガイドでは、こうした広い視点での判断を紹介しています。
メイク位置決めには使います偏りのない光の下で、自分の頬の隆起を見つけます。そのラインに沿わせるか、見た目上の位置をずらすように色をのせます。効果は一時的なものだと理解しておきます。

条件をそろえた2枚の写真でも判断が食い違うなら、無理に分類するより「不明確」とするほうが正確です。その呼び方は、メイクの位置やフィット感の判断が変わる場合にだけ使ってください。

Oscar Nascimento — 編集ライター
著者について

Oscar Nascimento

GlowUp Face 編集ライター

Oscarは、科学的根拠に基づくスキンケア、ヘルスケア、ルックスマキシング、見た目に関する社会・経済研究について執筆しています。

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